全ての記事一覧
第3回の試験後、いくつかご質問を頂戴いたしました。
ありがとうございます。
委員の先生方からの回答がそろいましたので、
御回答申し上げます。
なお、2級の試験問題に、
正解が2つある誤りがございました。
受験者の皆様に、深くお詫び申し上げます。
*************************************************************************************
■2級 73問
太陽系全体の質量のうち太陽の質量が占める割合はどの程度か、
次の数値のうち一番近いものを選べ。
①99.9% ②99.0% ③90.0% ④50.0%
【発表された正解】①99.9%
【質問】解答速報では正解は①となっていますが、
2級公式テキストの冒頭「ポイント」(P44)に、
「太陽系の質量は、そのほとんど(約99%)を太陽が占めている」
という記述があります。となると、①と②が正解ですか?
【回 答】選択肢にミスがありました。申し訳ございません。
①99.9%と②99.0%の両方を正解とします。
*************************************************************************************
■3級 23問
2013年10月現在、宇宙飛行を行った日本人宇宙飛行士は何名か。
①6名 ②8名 ③9名 ④10名
【正解】③9名
【質問】秋山さんは宇宙飛行士なのでしょうか?
【回答】民間テレビ局のジャーナリストとして、
ソ連のミールステーションに滞在(1990年)した秋山豊寛氏は、
旧ソ連の宇宙飛行士としての認定を受けていますので、
日本人宇宙飛行士は、JAXA(旧NASDA)の宇宙飛行士、
毛利、向井、土井、若田、野口、星出、山崎、古川の各氏8名に、
秋山氏を加えた9名とします。
♪宇宙の海はぁ おれの海ぃ~♪
オープニングソングに心躍らせたのは、
遠ぉい、遠ぉい、昭和の記憶、
『宇宙海賊キャプテンハーロック』は、
天文宇宙検定の監修委員を務めていただいている
松本零士先生の名作です。
そのハーロックが、
9月7日(土)に帰ってきます。
映画『キャプテンハーロック』公開です。
まさか、ふたたびハーロック様に、
お会いできるとは思っていませんでした。
でも、
ブラウン管に釘づけだった小学生の私は、
おとなになって、松本先生とお仕事できるなんて、
夢にも思っていませんでした。
タイムマシーンがあったら、教えてあげたい。
「はぁ?」って言われそうだけど(笑)。
人生の不思議。
天文宇宙検定の受験者から、
将来、アルカディア号を設計する
トチローのような逸材が生まれることも、
夢ではないかもしれないです。
毎年、夏になると、
長野県は八ヶ岳のふもとに、
星好きの皆様が集うイベント、
サマーホリデー in 原村星まつり。
今年も、原村 八ヶ岳自然文化園にて開催中です。
今年は、
本日、8月2日(金)午後5時開会。
4日(日)午前9時まで開催されています。
原村は、街明かりの影響が少なく、
高原の澄んだ空気で星がとてもよく見えるんです。
会場の芝生広場が観望エリアになってますから、
真夜中に、ふらぁっと出かけても、
物好きが…いやいや(ひどいわぁ)……星好きの方々がっ、
そこここで、天体望遠鏡をのぞいています。
「ちょっとのぞかせてもらえますか?」
なんてお願いすると、きっと見せてもらえますよ。
星好きの方って、やさしい人が多いですから、
いや、フォローじゃなくて、
そういう趣旨のお祭りですもの。
天体望遠鏡などの観測機器の展示即売会や、
各種イベントも盛りだくさんです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
サマーホリデー in 原村星まつり
週末、ひまだなぁという方は、
ぜひ、お出かけください。
高原の清々しい空気のもとで天体観測会が始まります
天文宇宙検定のテキストなど本も売ってます
なぞの生物、ピカタンとセロリン出現
天文宇宙検定委員会では、
イメージキャラクターの愛称を募集しています。
太陽系王国の惑星キャラクターに、
かわいい名前をつけてあげてください
応募者のなかから抽選で、
一般財団法人 日本宇宙フォーラムが提供する
「無重力実験フライト」に4名様を無料ご招待。
または、図書カード(500円)をプレゼントいたします。
『あん? 宇宙に連れてってくれるの?』
と思われたあなた。
いや……それはチョット、
費用的に無理なんです、はい(ごにょごにょ。汗)。
『無重力実験フライトって何? 面白そう』
と思われた、好奇心旺盛なあなた、
あなたに御説明いたしましょう。
機内でフワフワ浮いてます
百聞は一見にしかず。
上の写真のように、飛行機の中で、
人がフワフワ浮かんでいる映像を
テレビでご覧になった方も多いのでは?
「無重力実験フライト」とは、
飛行機で人工的に無重力環境をつくりだすフライトのことで、
放物線飛行(パラボリックフライト)ともいわれます。
遊園地にある「フリーフォール」で、
落下中に、体が一瞬、ふわっと、
軽くなった気がした経験、ありませんか?
自由落下している物体の中は、
ほぼ無重力状態になります。
(厳密には重力が全くなくなるわけではないです)
放り投げられたボールが、
放物線を描いて落下するときも同じです。
もし、このボールの中に人が入っていれば、
無重力に近い状態を体感できるというわけです。
「この無重力状態をもっと長く持続できないか?」
「そうだ! 飛行機を使えばいいじゃん!」
(そんなやり取りがあったかは定かではないですが)
飛行機で加速して上昇、エンジンをアイドリングにする、
つまり、放物線を描くようにフライトすると、
20秒間程度の無重力状態(正確には、微小重力環境)を
実現できるというわけです。
1回の飛行で、5回から7回、
無重力状態を体験できるそうですよ。
実際に体験された方々の感想は、
こちらのページに紹介されています。
応募要項など詳しくはこちらです。
「天文宇宙検定イメージキャラクター愛称募集」
一生のうちで、そうそうできる体験ではないです。
ぜひ、ご応募ください。
7月9日、猛暑の京都。
京都産業大学・神山天文台を見学させていただきました。
京都産業大学は、
京都駅から地下鉄とバスで約30分、
市街地の北、上賀茂神社近くの山腹にあります。
ゆえに、
キャンパスを渡る風も心地よい……かと思いきや、
京都は、どこ行っても暑いです。
平気な顔して街をゆく京都人、すごいです。
「暑いよお、暑いよお……」と、
小声で、念仏のように唱えながら、
急傾斜のキャンパスを上っていくと、
頂き近くに、そびえる天文ドーム発見。
緑の奥から天文ドームがのぞきます
天文台の正面入り口
見下ろすと市街地
神山(こうやま)天文台は、
大学創設者の荒木俊馬博士が、
宇宙物理学・天文学の研究者であったことから、
2015年の創立50周年を見すえて建設が計画された、
国内有数のスペックをもつ天文台です。
「荒木望遠鏡」と名づけられた望遠鏡は、
国内私立大学では最大級クラスの
口径1.3mの反射式望遠鏡。
その集光力は肉眼の5万倍だそうです。
口径とは、光を集める鏡の直径のことです。
望遠鏡は2010年4月1日から運用。
望遠鏡だけで重量は11トンありますが、
経緯台式で、動きます(あたりまえですが)。
望遠鏡自体が、上下にうなずくように動き、
そして左右に回転して、狙いを定めます。
動く精度は、角度にして約0.001°だそうです。
こちらが接眼部分。
接眼レンズを取り付けてのぞきます。
本日は取り外されておりました。
この月の写真は、天文台の研究員さんが、
接眼レンズに携帯電話のカメラレンズを密着させて
撮影したものだそうです。
クレーターまでくっきり美しく写っています。
『こんなふうに月が見られるといいなぁ。
荒木望遠鏡って、幾らくらいでつくれるのかなぁ』と、
お尋ねしたところ、
総建設費は10億円くらいで、
望遠鏡だけで2億円くらいだそうです。
『……ふ、ふぅーん。自宅用にはちょっと無理かな』
(嘘です。「ちょっと」どころじゃありません)。
神山天文台では、
土曜日に、入場無料、予約不要で、
施設見学ができる一般公開をされています。
また、天文学入門講座などのイベントも企画されていて、
荒木望遠鏡を直接のぞいて天体観望できるそうです。
スケジュールなど詳しくは、
神山天文台ホームページでご確認ください。
京都のような大きな街のすぐ近くに天文台があるなんて、
とても素敵なことですね。
♪街を見下ろす天文台は夢に一番近い駅なのね♪
80年代のアイドルヒット曲を思い出しましたー。
今度は、ぜひ、夜にお邪魔したいです。