神山天文台へ
2013.7.12
7月9日、猛暑の京都。
京都産業大学・神山天文台を見学させていただきました。
京都産業大学は、
京都駅から地下鉄とバスで約30分、
市街地の北、上賀茂神社近くの山腹にあります。
ゆえに、
キャンパスを渡る風も心地よい……かと思いきや、
京都は、どこ行っても暑いです。
平気な顔して街をゆく京都人、すごいです。
「暑いよお、暑いよお……」と、
小声で、念仏のように唱えながら、
急傾斜のキャンパスを上っていくと、
頂き近くに、そびえる天文ドーム発見。
神山(こうやま)天文台は、
大学創設者の荒木俊馬博士が、
宇宙物理学・天文学の研究者であったことから、
2015年の創立50周年を見すえて建設が計画された、
国内有数のスペックをもつ天文台です。
「荒木望遠鏡」と名づけられた望遠鏡は、
国内私立大学では最大級クラスの
口径1.3mの反射式望遠鏡。
その集光力は肉眼の5万倍だそうです。
口径とは、光を集める鏡の直径のことです。
望遠鏡だけで重量は11トンありますが、
経緯台式で、動きます(あたりまえですが)。
望遠鏡自体が、上下にうなずくように動き、
そして左右に回転して、狙いを定めます。
動く精度は、角度にして約0.001°だそうです。
こちらが接眼部分。
接眼レンズを取り付けてのぞきます。
本日は取り外されておりました。
この月の写真は、天文台の研究員さんが、
接眼レンズに携帯電話のカメラレンズを密着させて
撮影したものだそうです。
クレーターまでくっきり美しく写っています。
『こんなふうに月が見られるといいなぁ。
荒木望遠鏡って、幾らくらいでつくれるのかなぁ』と、
お尋ねしたところ、
総建設費は10億円くらいで、
望遠鏡だけで2億円くらいだそうです。
『……ふ、ふぅーん。自宅用にはちょっと無理かな』
(嘘です。「ちょっと」どころじゃありません)。
神山天文台では、
土曜日に、入場無料、予約不要で、
施設見学ができる一般公開をされています。
また、天文学入門講座などのイベントも企画されていて、
荒木望遠鏡を直接のぞいて天体観望できるそうです。
スケジュールなど詳しくは、
神山天文台ホームページでご確認ください。
京都のような大きな街のすぐ近くに天文台があるなんて、
とても素敵なことですね。
♪街を見下ろす天文台は夢に一番近い駅なのね♪
80年代のアイドルヒット曲を思い出しましたー。
今度は、ぜひ、夜にお邪魔したいです。
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