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神山天文台へ

7月9日、猛暑の京都。

京都産業大学・神山天文台を見学させていただきました。

 

京都産業大学は、

京都駅から地下鉄とバスで約30分、

市街地の北、上賀茂神社近くの山腹にあります。

 

ゆえに、

キャンパスを渡る風も心地よい……かと思いきや、

京都は、どこ行っても暑いです。

平気な顔して街をゆく京都人、すごいです。

 

「暑いよお、暑いよお……」と、

小声で、念仏のように唱えながら、

急傾斜のキャンパスを上っていくと、

頂き近くに、そびえる天文ドーム発見。

 

緑の奥から天文ドームがのぞきます

天文台の正面入り口

見下ろすと市街地

 

神山(こうやま)天文台は、

大学創設者の荒木俊馬博士が、

宇宙物理学・天文学の研究者であったことから、

2015年の創立50周年を見すえて建設が計画された、

国内有数のスペックをもつ天文台です。

 

「荒木望遠鏡」と名づけられた望遠鏡は、

国内私立大学では最大級クラスの

口径1.3mの反射式望遠鏡。

その集光力は肉眼の5万倍だそうです。

口径とは、光を集める鏡の直径のことです。

望遠鏡は2010年4月1日から運用。

望遠鏡だけで重量は11トンありますが、

経緯台式で、動きます(あたりまえですが)。

望遠鏡自体が、上下にうなずくように動き、

そして左右に回転して、狙いを定めます。

動く精度は、角度にして約0.001°だそうです。

 

 

こちらが接眼部分。

接眼レンズを取り付けてのぞきます。

本日は取り外されておりました。

 

 

この月の写真は、天文台の研究員さんが、

接眼レンズに携帯電話のカメラレンズを密着させて

撮影したものだそうです。

クレーターまでくっきり美しく写っています。

 

 

『こんなふうに月が見られるといいなぁ。

荒木望遠鏡って、幾らくらいでつくれるのかなぁ』と、

お尋ねしたところ、

総建設費は10億円くらいで、

望遠鏡だけで2億円くらいだそうです。

『……ふ、ふぅーん。自宅用にはちょっと無理かな』

(嘘です。「ちょっと」どころじゃありません)。

 

 

神山天文台では、

土曜日に、入場無料、予約不要で、

施設見学ができる一般公開をされています。

また、天文学入門講座などのイベントも企画されていて、

荒木望遠鏡を直接のぞいて天体観望できるそうです。

スケジュールなど詳しくは、

神山天文台ホームページでご確認ください。

 

 

京都のような大きな街のすぐ近くに天文台があるなんて、

とても素敵なことですね。

 

♪街を見下ろす天文台は夢に一番近い駅なのね♪

80年代のアイドルヒット曲を思い出しましたー。

今度は、ぜひ、夜にお邪魔したいです。

  
 
   
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